社会課題を解決する研究開発

DNPはこれまで培った「P&I」(印刷と情報:Printing&Information)の基盤技術を掛け合わせ、また多くのパートナーとの協働により新しい技術を生み出しています。このページではDNPが注力する「4つの成長領域」における研究開発・応用技術の事例をご紹介します。

「4つの成長領域」を示したアイコンです。「知とコミュニケーション」、「食とヘルスケア」、「住まいとモビリティ」、「環境とエネルギー」の4領域が設定されています。「4つの成長領域」を示したアイコンです。「知とコミュニケーション」、「食とヘルスケア」、「住まいとモビリティ」、「環境とエネルギー」の4領域が設定されています。

「4つの成長領域」について詳しくはこちら

知とコミュニケーション

世界の人々が安全・安心に
コミュニケーションの機会を拡大し、
知を交換・継承できる未来

IoST(Internet of Secure Things)技術

「モノのインターネット(IoT)の普及にともない、IoTデバイスの情報セキュリティの重要性が高まっています。DNPは ICカードで培ってきた技術を活かして、IoTに“セキュア”を加えた「IoST(internet of Secure Things®)というコンセプトを掲げ、情報セキュリティに関する社会課題の解決に取り組んでいます。

IoST(Internet of Secure Things)技術

有機ELディスプレイ用フィルム技術

有機ELディスプレイは、太陽光などの外部光の反射によりコントラストが低下したり、斜め方向から見ると色が変化してしまうといった欠点がありました。それらの欠点をなくすために開発されたのが、DNPの特殊な光学フィルムです。このフィルムは、独自開発の特殊液晶材料と精密コーティング技術により初めて実現できた製品で、有機ELディスプレイ用「位相差フィルム」と呼ばれています。

有機ELディスプレイ用フィルム技術

顔認証マルチチャネルプラットフォーム

顔認証マルチチャネルプラットフォームは、本人の同意を得て登録した本人認証用の顔画像を共通のサーバに蓄積し、業界横断的にオープンに活用することで、日常生活のさまざまな場面で「手ぶらで」「スピーディに」サービスを利用できる環境の構築を目指すものです。

顔認証マルチチャネルプラットフォーム(別ウィンドウで開く)

ストアDX

DNPの考える「ストアDX」は、イエナカ~マチナカ~ミセナカにおいて生活者と事業者のコミュニケーションをリアルとデジタルでシームレスにつなぎ、リテールとメーカーのデジタルトランスフォーメーションをサポート。生活者の真のニーズをとらえ、ショッピングにおけるCX(顧客体験価値)を最大化します。

ストアDX(別ウィンドウで開く)

食とヘルスケア

世界の人々の生命への不安が解消され、
生涯にわたって、
安全・安心で質の高い生活を
全うできる未来

医療情報処理技術

DNPはこれまで、強みとする画像処理技術を活かし、自然で見やすい色を再現する機能や、歪んだ画像の補正機能を備えた画像処理LSIなどを開発してきました。さらに、医療分野では、東京医科歯科大学と共同で、眼球のMRI 画像から、日本人に多い病的近視の原因究明につながる画像解析技術の研究・開発などに取り組んできました。「医療用画像処理」には、印刷で培ってきた高度な情報処理技術が活かされています。

医療情報処理技術

GREEN PACKAGING

食品や医薬品などの包装に対して、「CO₂の削減」「資源の循環」「自然環境の保全」という3つの価値を社会に提供する「GREEN PACKAGING」を開発して展開しています。再生可能資源の活用、リサイクルの推進などを進めることで、循環型社会の実現と環境負荷の低減につなげています。

GREEN PACKAGING(別ウィンドウで開く)

住まいとモビリティ

世界の人々が暮らし、
移動するあらゆる生活空間が
安全・安心に保たれている未来

EB(Electron Beam)技術

DNPのコア技術のひとつであるEB技術は、電子線(Electron Beam)を照射することで樹脂や塗膜の耐久性などを瞬時に向上させるもので、傷や磨耗、汚れなどに強い建材用の化粧シートの開発に活用されています。そして地球環境保全への意識が高まるなかで、DNPが開発に取り組んだのが、環境に配慮した樹脂フィルムを使った、フロア用の化粧シートです。

EB(Electron Beam)技術

スマートシティ/MaaS

DNPでは、MaaSを通じた住みやすい街づくりや地域の活性化に向け、住民の分け隔てなくアクセスできる、街のインターフェイス「モビリティポート」を提案しています。「デジタルキープラットフォーム」「NFCによる認証技術」を用いた新たな交通モードの接続・乗換え拠点であると共に、住民の暮らしを支え、交流・社会参加を持続的なものとする、都市の未来のインフラをつくります。

スマートシティ/MaaS(別ウィンドウで開く)

環境とエネルギー

地球環境への負荷を減らし、
世界の人々と地球が共生できる
持続可能な未来

バッテリーパウチ

90年代後半に、リチウムイオン電池パックとして製品化に成功しました。コーティングによって多様な機能を付与し、ラミネートする外装材で薄さを追求してきました。DNPのバッテリーパウチは、表面が美しい。単に見た目が良いということではなく、電池の危険な内容物を包むにはどんな小さな傷でも外観検査で見つけられることが安全面で重要です。その観点から、得意先から高く評価されています。

真空断熱技術

熱伝導や対流を生まない真空状態の特性を活かし、ガス透過性の低いフィルムを製造する技術と、異種素材を均一に貼り合わせるラミネート技術によって高い断熱性をもたせる技術です。これを応用したDNP の真空断熱パネルは、グラスウールなどの通常の断熱材と同等の性能を約1/20 の薄さで実現します。

多機能断熱ボックス(別ウィンドウで開く)